当サイト「ノダブログ」では私、野田太陽(Noda Taiyo)が過去10年以上のWeb制作経験から得た知識をもとにAI(人工知能)やSEO対策、アフィリエイトなどのWebマーケティングに特化した情報を超初心者でも分かりやすくまとめています。

SEO記事の信頼性とE-E-A-Tを高めるには?出典を明記する4つの重要性について考察!

SEO記事の信頼性とE-E-A-Tを高めるには?出典を明記する4つの重要性について考察! 【完全版保存版】SEO対策のロードマップ~Web歴10年以上の現役講師が初心者向けに分かりやすく解説~
この記事は約10分で読めます。

飲食系&福祉系企業のWebマーケターとしての実践経験を積み独立。Web歴10年以上でSEO歴5年以上の実績を経て、複数企業様の専属SEOアドバイザー&コンサルトを行っています。

また、現役のSEO講師としても活躍中。私、野田太陽(ノダタイヨウ)のプロフィールの詳細と過去の実績は運営者情報をご確認ください。

複数のガイドラインに言及して、コンテンツの信頼性を向上する方法について考えると、主張する際の根拠(エビデンス)ともいえる出典元を明示することが極めて重要であることが分かります。

この取り組みは、Googleが推奨する「E-E-A-T」を向上させるためにも必要です。

本記事では、WikipediaやGoogleの検索品質評価ガイドラインを含むさまざまなガイドラインを参照しながら、出典を明記する重要性とSEOに与える影響について解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

SEO記事の信頼性とE-E-A-Tを高める方法を解説!

SEO記事の信頼性とE-E-A-Tを高める方法を解説!

SEO記事の信頼性をE-E-A-Tを高める最善の方法としては、記事内で出典を明記することです。

まずは、出典を明記することで得られる信頼性について、詳しくみていきましょう。

Wikipediaの事例

SearchmetricsのSEO World Rankings 2020は、世界の主要16カ国の検索データを元に、ランキングや検索ボリュームなどの要素を組み合わせて計算した検索露出ランキングです。

このランキングによると、2019年もWikipediaが過去数年と同様に検索露出の年間世界No1であったとされています。

Wikipediaがなぜ検索エンジンにそこまで信頼されるのでしょうか。

その理由としては、内部リンクによる最適化や圧倒的な記事数など、いくつもの要因が挙げられます。

Wikipediaのコンテンツの信頼性は、Googleが推奨するE-E-A-Tの向上について重大なヒントとなり得るでしょう。

SEO記事に出典を明記することで得られる信頼性

Wikipediaは誰でも編集できますが、その内容には検証可能性(仮説の真偽を確かめるために、体験することで誰もが判断できれば、その仮説は検証可能だということ)が求められます。

この方針には、閲覧者や他の編集・執筆者が内容を検証できるように、信頼できる情報源を参照しておく必要があるとされています。

Wikipediaに記載されている検証可能性の説明を一部、下記に抜粋しました。

記事に新しい内容を加筆するときは、信頼できる情報源として出典(参考文献)を明らかにすべきです。出典が明示されていない編集は、誰でも取り除くことができます(出典のない記述は除去されても文句は言えません)。

Wikipedia-検証可能性

これにより、Wikipediaは信頼性の高い情報源として広く知られています。

現在、Wikipedia全体で1億人を超える登録者がおり、活動中の登録者は30万人です。この人々による監視が、Wikipediaの信頼性を担保しています。

Wikipediaを利用したことのある方であれば、真偽が不明な記事に貼られている下図の表記を見たことがあるでしょうか。

SEO記事の信頼性とE-E-A-Tを高める方法を解説!

このテンプレートは、協力要請とともに、読者に注意を喚起する役割も果たしています。

出典が不足している記事は、信頼性が不十分であることを示しています。

記事内に明確な出典を示すことで、SEO記事の信頼性を高め、E-E-A-Tを向上させることができるでしょう。

信頼できる情報源を参照することは、SEO記事の信頼性を担保するだけでなく、読者に伝える意味もあります。

また、Googleにとっても有益な情報であり、検索結果での露出を増やすことに繋がります。

出典の信頼性を高めてE-E-A-Tの向上を図る

出典として使用する情報源は誰が書き、どのような意図で書かれたものかが不明、かつその真偽が誰にも分からない場合は適切ではありません。

SEO記事においては情報源に信頼性があり、確かなものである必要があります。

出典が示されていないSEO記事は、読者がその信頼性を評価することができません。

しかし、信頼性の高い複数の情報源を参照しながら、丁寧に記事を作成することで、その内容の信頼性は自然に高まります。

その結果、E-E-A-Tの向上を図れるでしょう。

これはWikipediaに限らず、あなたが書くSEO記事にも同じことがいえます。

SEO対策で必須!各種ガイドラインからみたE-E-A-Tの担保に必要な出典の重要性について解説!

SEO対策で必須!各種ガイドラインからみたE-E-A-Tの担保に必要な出典の重要性について解説!

SEO記事の品質や信頼性、E-E-A-Tを高めるためのガイドラインには、出典についての注意がほとんど含まれています。

例えば、下記の4つのガイドラインです。

  • Google検索セントラル
  • Google検索品質評価ガイドライン
  • 米国スタンフォード大学
  • CRAAPテスト

それでは、詳しくみていきましょう。

Google検索セントラル

Google検索セントラルが公開している「有用で信頼性の高い、ユーザーを優先的に考えたコンテンツの作成」は、SEOについて触れている方なら1度は見たことのある内容でしょう。

このガイドラインでは、自分が作成しているSEO記事が有用で信頼できるものであるかどうかを自己評価するための内容がまとめられています。

SEO記事は、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているWebサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供することが重要です。

Google検索セントラル-有用で信頼性の高い、ユーザーを優先的に考えたコンテンツの作成

Googleは、SEO記事の信頼性を高めるために、下記の3つの要素を挙げています。

  • 明確な出典元
  • 専門性の根拠(エビデンス)
  • 著者やWebサイトの詳細情報

なかでも、最初に挙げられているのは明確な出典元という点です。

Googleも出典が明記されていることを重要視しており、SEO記事の信頼性評価において出典が欠かせないものとして捉えられていることが分かります。

Google検索品質評価ガイドライン

Google検索品質評価ガイドラインは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の概念で一般的に知られており、出典に関連する内容がいくつか含まれています。

下図は、Google検索品質評価ガイドライン2022年版の65ページに記載されている内容で、高品質なSEO記事の例として挙げられています。

SEO対策で必須!各種ガイドラインからみたE-E-A-Tの担保に必要な出典の重要性について解説!

中央のセルには、高品質と評価した理由が書かれており、右のセルにはその説明として「複数の出典が記事のE-E-A-Tを後押ししている(The citations support the E-E-A-T of this article.)」と記載されています。

これによると、このSEO記事を高品質と評価した理由としては、下記の3つが挙げられます。

  • SEO記事のE-E-A-Tを裏付ける複数の出典がある
  • 独自のSEO記事が大量にあり、正確で深い情報を提供し、満足度が高く各記事の目的を確実に達成している
  • このWebサイトは信頼性が高く、よい情報源として広く認知されている

Googleは正確性や多角的な視点、出典の明記、サイトの評判などに重きを置いていることが分かります。

E-E-A-Tの概念は、これらの要素が実現された状態を指しています。

さらに、出典の明記がE-E-A-Tを担保する重要な要素であるというGoogleの見解も重要といえます。

スタンフォード大学によるガイドライン

2002年、米スタンフォード大学はSEO記事の信頼性向上のために、10のガイドラインをまとめて公表しました。

このガイドラインは、3年間の調査に4,500人以上が参加して作成されたものです。

そのなかで最初の項目は、信頼性を高めるためには、出典を明記することが不可欠であるということが明記されています。

なお、このガイドラインは、現在でもSEO対策でE-E-A-Tを担保するために有効といえます。

10のガイドラインの一部を、下記に抜粋しました。

第3者による裏付けとなる根拠(引用、参照、出典)へのリンクを提示することで、SEO記事の信頼性を高めることができます。たとえ人々がこれらのリンクをたどらなかったとしても、あなたは自分の資料に対する自信を示すことができます。

10のガイドライン

このガイドラインには、下記の10項目があります。

  • 裏付けとなる出典へのリンクを提示する
  • Webサイトの運営者情報を掲載する
  • 所有資格や他の機関との連携など専門性を強調する
  • Webサイト運営者の人間性を強調する
  • 連絡先情報(電話番号、住所、メールアドレス)を明示する
  • 目的に合ったプロフェッショナルな視覚的デザインを採用する
  • Webサイトを使いやすく便利にする
  • Webサイトの記事を頻繁に更新する
  • できれば広告の表示を避け、掲載する場合は記事と明確に区別する
  • 誤字脱字やリンク切れなどの間違いをなくす

私、野田太陽(ノダタイヨウ)の所感としては、いずれも常識的な内容であると感じます。

そのため、すべての項目が等しく重要であり、当然のように実践されるべきものだと考えています。

CRAAPテスト

2004年にカリフォルニア州立大学チコ校の図書館司書サラ・ブレイクスリー氏らによって考案されたCRAAP(クラップ)テストは、出典の信頼性を評価するテストとして、学問分野を超えて世界中で幅広く使われています。

そして、下図は司書のアメ・マロニー氏が簡略化したCRAAPテストの概要です。

SEO対策で必須!各種ガイドラインからみたE-E-A-Tの担保に必要な出典の重要性について解説!

これだと英語で表記されていて分かりにくいので、このCRAAPテストの概要を和訳して下表にまとめました。

不適切要注意適切
適時性情報が最新でないが、古すぎる最新の進歩やアイデアを反映していない情報は最近のもので、最新情報を含む
関連性無関係な主題を扱っている主題に関する情報が少量ある主題と直接関連していて裏付けに使える
権威性著者が不明か、その分野の専門家ではない著者は有名だが、その分野の専門家ではない著者が有名であり、その分野の専門家である
正確性内容が誤っているか、引用や出典で裏付けられていない内容は正しそうだが、引用や出典で裏付けられていない内容が正しく、引用や出典で裏付けられている
目的性ソースが何かを売るためのものであるか、または偏っている情報提供が目的で、複数の視点で論じている情報提供が目的で、複数の視点で論じるか、多くの出典で裏付けられている

もともとCRAAPテストは、学生が使用することを目的したテストであり、「Crap(たわごと、ゴミ)」をもじった頭字語です。

発声すれば「ガラクタを見分けるテスト」といった語感で、大変親しみがあります。

内容の各項目は優先順にはなっていませんが、SEO記事の信頼性を評価するために出典の有無が特に重要だということは明白です。

また、このテストはSEOの観点からも、参照リンク先が適切かどうかを判断するために活用できるでしょう。

まとめ|SEO対策ではE-E-A-Tが重要!

まとめ|SEO対策ではE-E-A-Tが重要!

今回は、SEO記事の信頼性とE-E-A-Tを高める方法、そして記事内で出典を明記する重要性について解説してきました。

E-E-A-Tの改善には、「コンテンツ」「著者」「記事」の3つの要素が関係しています。

著者やサイトについては第3者からの評判が重要であるため、改善には時間がかかる場合がありますが、各記事のE-E-A-T向上に向けた取り組みははすぐに始められ、結果も比較的早期に得られるでしょう。

その鍵は、出典の明記にあります。

出典を明記することで外部への流出を恐れる必要はなく、逆に出典の明記を徹底することで信頼性を担保し、流出するよりも多くのユーザー流入が期待できるでしょう。

しかし、この取り組みの唯一の問題は、出典として適切なリソースを見つけるには専門知識が必要であり、手間もかかることです。

時間をかけながら、慎重にSEOを意識した記事の改善や制作に取り組みましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました